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島田さん

大好きなアニメを仕事に、Iターンでゼロからのスタートを決意。

島田 幸香さん(しまだ さちか) 1995年生まれ、滋賀県出身。大分の大学(APU)を卒業後、地元の大学事務へ就職。高校・大学時代に韓国やフィリピンへの留学経験を持つ。 

 

絵の経験も秋田との縁もなかった

東北地方へ一度も訪れたことがなかったという島田さんが、生まれ育った滋賀県から移住してきたのは2021年4月。友人から勧められてアニメが大好きになり、たまたま目にした求人情報で、アニメ制作会社「つむぎ秋田アニメLab」の存在を知ったといいます。「それまで絵を描いたことがなかったですし、秋田に関する知識もきりたんぽやあきたこまち、秋田犬くらいでほとんどありませんでした。でも会社でアニメーション予備校を併設していて、初心者でも受け入れてくれると知り、自信はなかったものの移住を決めました」と振り返ります。求人情報の「動画マン(ウーマン)募集」という言葉に女性を雇用することへの意識の高さを感じたことや、社長自らが予備校で教えてくれることも決め手となりました。

アニメーション予備校では約1年間に渡って基礎的な画力を身につけ、2か月の研修期間を経て、2022年6月からスタッフとして働いています。島田さんの担当は、原画と原画の間の絵を描いてスムーズな動きをつける「動画」と、決められたカラーモデルでペイントをする「仕上げ」。「全体を通して時間との戦いであったり、ひたすら同じ作業を繰り返すことなど大変なこともありますが、やはり仕上げ後の動きを一番初めに見られるのはうれしいですね」とやりがいを話します。

 

 

心軽やかに、思い描く将来の実現へ

 [106KB] 秋田市に移り住んで実感しているのは、「ストレスが少ないことですね。会社の近くに住んでいるので電車通勤しなくてもいいですし、人混みの中を歩くこともない。勤務時間は前より長くなりましたが、心の余裕が全然違います」。移住して初めて竿燈まつりを知り、昨年初めて観たそうで、「会社の窓からちょうど見えるんです。上から見る竿燈の提灯がとてもきれいで」と感動した様子。休日には千秋公園へ散歩に出かけて景色を眺めたり、絵を描いたりして過ごすことも。「車を購入して海にも出かけたいです」と、プライベートの充実も見据えています。

「いずれはキャラクターに芝居をつけられる原画を担当したい」と目標を語る島田さん。今後、会社が海外進出した際には、「高校や大学時代の留学経験を活かせると思いますので、それまでに自分も成長して実力をつけて、アニメーターとして海外に行ってみたいですね」。公私ともに、目標や夢に向かって自分のペースで歩みを進めています。