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石井宏典さん

141社の起業家を秋田から生み出す

1987年生まれ|北海道函館市出身|2017年移住

秋田市を世界から注目されるスタートアップ都市にすることを目指し、秋田市地域おこし協力隊として活動。
起業家育成事業を行う「株式会社141&Co.」を2019年に創業。

やりたいことに取り組める環境

石井宏典さん

30歳になるまでには起業したいと考えていましたので、2011年に国際教養大学を卒業し、経営の知識を深めるため三井住友銀行に入行しました。その後、ロシア三井住友銀行にいた時(当時28歳)にそろそろ起業したいなぁと思い、学生時代にお世話になったNPO法人が起業家を育成するスクールを開校することを知りました。その事業を秋田で展開したいと思い、2016年に転職を決意しました。その後、秋田に何回か通っていた時に知り合った経営者の方に、「石井君のやりたいことを秋田でやっていくために地域おこし協力隊で活動するのが良いのでは?」とのアドバイスをもらいました。

地域おこし協力隊の制度は、3年間の活動期間での目的が明確で、自分のやりたいことに取り組めると考え、応募しました。協力隊の3年間で培った人脈、実績が起業に役立ちました。この3年間がなくて、秋田にいきなり来て起業してもうまくいかなかったと今は思っています。

生活スタイルの変化

秋田市での生活については、学生時代も秋田で過ごしていたので不安は全くありませんでした。街の雰囲気も出身地の函館市に近いと感じています。 ただ、生活スタイルで変わったところがあって、外食をする回数が減りましたね。秋田市のスーパーマーケットには新鮮な魚や野菜、肉が豊富に、かつ安く売られているので自宅での食事が多くなりました。例えば、刺身を食べたいと思った時に外食するのではなく、安くて新鮮な刺身を買ってきて、自宅で食べる機会が増えました。

それから、今はプライベートよりも仕事が楽しくて仕方がないですね。自分で起業したことによって、サラリーマン時代にはなかった自由があります。自分で会社を立ち上げたことによって、自分の考えで全て行動ができることが嬉しいです。ちなみに休日は妻と温泉や買い物によく行っています。海が好きなので男鹿に釣りにも行っています。足をちょっと伸ばせはすぐに自然に浸れるところも秋田市の良いところです。好きな場所で働ける、暮らしていける、今の生活が良いですね。

地域づくりへの関わり

石井宏典さん

起業家育成という「人づくり」に関することをずっとやっていましたが、それだけでなく「地域づくり」にも関わりたいなぁと思っていました。そんな時に協力隊での活動の繋がりから、今は広小路商店街振興組合の事務局長と中央地域づくり協議会に参加しています。

中央地域づくり協議会ではファシリテーターとして、これからの住み良い地域づくりのために事業アイデアを考え、計画を策定し、それを実行するという活動をしています。その活動の中で立ち上げたサイトが「まちプラあきた中央」です。これは大学生がPR大使となって、地域を取材してサイトで発信していくという事業で、これまで80件くらいの記事を配信しています。地域づくりに関して、世代間交流の不足という課題もあったので、学生と地域の接点を作れた事業となっています。

移住者の仕事をサポート

秋田市は暮らすことを考えるととても魅力的な街です。ただ、秋田市に移住したいと思う人がネックになるのが仕事のことだと思います。その仕事について私の会社では起業支援をしているので、こういったことを始めたいとか、こういった起業に挑戦してみたいということがあれば、秋田市役所含め全力で支援していきます。

仕事がないから秋田に来ないのではなく、それをしっかりとサポートしますので、是非秋田市に来てください。

インフォメーション

石井宏典さん
株式会社141&Co.
住所:秋田市中通5丁目5-29
電話番号:018-853-6910


若者を対象とした起業家育成事業や起業支援事業を行っています。また、秋田市の創業支援施設「チャレンジオフィスあきた」で行うイベントなども手掛けていて、そういった活動を通じて、秋田から若い起業家を生み出していく環境づくりをしています。社名の「141&Co.」とは、141社の起業家を秋田から生み出していくという思いから名付けました。ちなみに「141」は「イシイ」です。

まずは企業ビジョンとして、2030年までに100社の起業家を生み出すことを目標に事業展開しています。