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石井康平さん&聡子さん

家族と故郷を想い秋田へ

石井康平さん 1978年生まれ|五城目町出身|2013年移住

石井聡子さん 1981年生まれ|東京都世田谷区出身|2013年移住

いつか故郷へ戻ると決めて東京へ。
田舎での子育て、故郷の両親、地域貢献への想いから2013年に移住。

自分と家族のこれからを見据えて

石井康平さん [433KB]
Q:秋田に住もうと思った一番のきっかけと、移住準備期間を教えてください。

康平さん:私は高校生のときから県外の大学で建築を学び、いずれは秋田に戻ることを考えていました。大学、就職を東京都で過ごしましたが、モノ・情報にあふれる刺激的な都市と感じる一方、自分の終の棲家ではないと感じてもいました。

 そんな中、東日本大震災を機に、県外で得た建築の知見を活かして故郷の秋田県、ひいては東北地方の「まち」に関わりたいという想いが強くなりました。また、結婚・出産・子育てを通じ、子どもを田舎で育てたい・両親が元気なうちに故郷へ戻りたいという想いが芽生えました。こういった想いの重なりが移住のきっかけです。

 決めてからは1年程準備期間がありましたね。転職活動も、最初インターネットによる転職活動を中心に行って、その後、秋田県の移住サポートセンターを通じ、企業からの面接リクエストを受けて転職が決まりました。


聡子さん:夫が決めたことのなので、ついていこうと覚悟を決めました。

移住前と移住後のギャップ

石井聡子さん [343KB]

Q:長年の住処を離れて再スタートすることって勇気がいりますよね。特に知らない土地だとなおさら。

聡子さん:はい。私は出身も違うので気心知れた友人ができるかどうかが一番不安でした。移住前は秋田には若いママばかりのイメージがありましたが、実際に移住するとそうでもなかったです。同世代や県外出身のママがいたのは安心しました。

康平さん:不安といえば、やはり転職活動ですね。2013年当時、都内にいながら秋田県の求人・企業情報は得られにくく、特に客観的な企業情報が得られませんでした。また、家族が田舎暮らしに馴染むかどうかや家計も不安でした。

 実際移住してみて、家族は田舎暮らしに対する負を感じながらもいい面も少しずつ理解してくれているように感じます。妻には本当に感謝しています。転職については、企業によるとは思いますが、労働環境の整備は遅れています。県外の社会的常識やスキル・経験をそのまま当てはめることは難しいので、これらを県内企業へ求めず、ある一定の妥協と忍耐は必要でした。

飲み会が減って健康的に

Q:車社会の秋田で変わった生活スタイルはありますか? 

康平さん:劇的に外飲みが減りました。思い付きの飲み会などはまずありませんね。そのせいか家族以外との遊びは減りました。(笑) 必然的に早寝早起きにもなりましたし健康的です ね。また、車で楽に買い物ができる一方、商業施設の選択肢が少ないため、ネットショッピングを利用する機会が増えました。

のびのびと子育てできる環境

石井聡子さん [1607KB]

康平さん:まず、自然が多いことは言うまでもありませんね。施設はどこに行っても広いで すし、レジャー費用が安いのも良いです。何より、体感治安がいいのは安心です。

聡子さん: 広くて綺麗な子育て広場が沢山あります。あと、幼稚園に入りやすいのが良かったです。首都圏では満3歳児クラスのある幼稚園が少なく、願書の受け取りに夜中から並んだ知り合いもいましたが、秋田市ではそのような苦労もなく、スムーズに4年間通わせることができました。

車社会と冬の過ごし方について

Q:北国の車通勤に慣れていない方に向けてアドバイスはありますか?

聡子さん: 天気予報をこまめに確認したほうがいいです。 

康平さん:車社会のため、渋滞と天候への考慮は必須です。冬は時間に余裕を持つだけでな く、通勤経路を変えることも検討することをお勧めします。 

秋田市に移住を考えている方へ

石井さん家族 [119KB]

康平さん:メディア等ではいい点ばかりに焦点が当てられがちですが、悪い面も理解し、そ れと向き合う姿勢がないと続かないと思います。移住体験や事前の訪問時に地元の方の生 の声を聞くなどして多方面から情報収集することをお勧めします。

聡子さん:移住の補助⾦制度を最大限利用した方がお得です。また、人にもよりますが、同じ移住でも「大都市→地方」「地方→地方」では、環境変化への感じ方や対応が全く違います。特にコミュニティは大都市よりも狭いため、人付き合いへの配慮が一層必要に感じます。