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中戸川さん

異動なしの移住をリモートワークで実現。公私ともに充実した毎日に。

中戸川将大さん/1983年生まれ、神奈川県出身。 2010年NTT東日本 秋田支店へ入社。2013年に東京南支店、2018年にビジネス開発本部へ異動後、2019年からNTT東日本 経営企画部営業戦略推進室、NTTアグリテクノロジーに在籍

 

リモートワーカーとして移住を決意

 [78KB] 中戸川さんが秋田市で暮らすのは、今回で2度目。NTT東日本へ入社し、最初に配属されたのが秋田支店でした。2012年に悠花さんと結婚し、2013年に東京南支店へ異動後、2019年からはNTT東日本の経営企画部 営業戦略推進室のビジネスコーディネーター、そしてNTTアグリテクノロジーとして勤務。日本の農業が抱える様々な課題を解決するため、IoTやICT等の最先端テクノロジーを駆使したシステムの開発や提供に携わってきました。

「東北への出張が多かったので、家で過ごす時間がほとんどありませんでした。そのうちに家族や子育てのことを考え、自然が多く環境に恵まれていて、妻の実家がある秋田で暮らすのが最善と考えるようになりました」。ちょうどその頃、NTTグループでは新たな働き方として、リモートワークが基本となる「リモートスタンダード」の運用開始を2022年7月から予定していました。

「なるべく子どもにストレスがかからないように、年度末の移住を申し出ました。すると上司が『家庭をしっかり守れ』と背中を押してくれて希望が通ったので、本当にありがたかったです」。こうして異動することなく2022年3月に移住し、NTT東日本のリモートスタンダード第一号として、新たな働き方がスタートしました。

 

 

のびのび暮らし、自然を満喫

 [150KB] 移住には秋田市の補助金を利用したという中戸川さん。「実は当初、職種を変えない移住でも補助金がもらえることを知らなかったのですが、秋田市東京圏移住支援事業で一世帯100万円支給してもらえました(2022年3月当時、現在は子育て世帯加算あり)。私の場合は自主的な異動のため引越し費用は会社負担になりませんでしたから、引越し費用に充てることができて大変助かりました」。

悠花さんの実家のほど近くに引っ越したことで、子どもたちが実家に歩いて遊びに行けたり、悠花さんも地元の友人とランチを楽しめたりと、家族全員の心のゆとりにつながっていると中戸川さんは実感しています。「子どもたちをのびのび育てたかったんです。学校帰りに児童館で勉強して、学校近くの神社で友達と待ち合わせをして遊ぶ様子を見ていると、引っ越して良かったなと」。

休日には家族で温泉やスキー場などに出掛けるなど秋田の自然を満喫しているそうで、「セリオンは天気がいいと見晴らしがいいですし、海風も気持ちいいですよね。秋田は道が空いているから時間を有効活用できる。思いつきで出掛けられて、車移動のストレスがないところが良い点だと思います」と住みやすさを話します。子どもたちは竿燈まつりへの参加も意欲的で、季節ごとの秋田の魅力を家族で共有しています。

 

 

全国のロールモデルを秋田から

 [200KB] 2022年夏、秋田県にて「スマート農業産地モデル実証(ローカル5G)」(事業主体:農研機構)がスタートすると、中戸川さんは国や自治体、生産者、大学、研究機関、民間企業など、26団体の代表機関として奔走する日々が始まりました。実証分野は経営管理から生産、販売に至るまで多岐に渡り、主にローカル5Gとリアルメタバースという最新技術を用いて進められています。

「仕事を一から教えてくれた秋田の先輩に成長した姿を見せたい、農業を中心とした地域社会に貢献したいという思いは常にあります」と、改めて秋田市に移住した動機を語る中戸川さん。秋田での身近な温泉や雪景色など非日常体験が新しい発想を生み出すことや、秋田在住だからこそなし得るプロジェクト体制の強化など、リモートワークならではの気づきがそこにはありました。

「今後は秋田の魅力を全国へ発信し、日本各地の情報を秋田に取り入れながら、農業や食品産業全体の競争力を強化していきたい」と語る中戸川さんの瞳には、日本の農業の未来が映し出されています。

中戸川さん出演の第11回秋田市移住WEB相談会 #起業 #リモートワーク